カプセル建築の系譜

2021 ダンボールスリープカプセル

2021 ダンボールスリープカプセル

2020年、コトブキシーティングはコロナ禍での避難所の三密を解消しようと考え、ダンボールを用いたスリープカプセルのデザインを鈴木敏彦に依頼した。鈴木は1984年から90年に黒川紀章建築都市設計事務所で黒川に薫陶を受け、工学院大学鈴木研究室として「ダンボールシェルター」を制作し、2011年の東日本大震災から継続的に被災地への提供を行ってきた。

ダンボールスリープカプセルに入ってみると、心地よいヒューマンスケールが感じられる。カプセルや仕切り壁が、周囲の音や視線やにおいを遮り、使用者のプライバシーを確保する。寝具を持ち込めば快適さが増す。 避難所でもパーソナルスペースを確保

本体には、トライウォールジャパン株式会社の強化ダンボール製品の「Uni-Pak」を改造した。海外との輸出入に用いる通い箱を二箱つなげて一室として、入り口用の大きな丸穴と、採光と換気用の小さな円窓を開けた。上下に重ねて2階建てとし、それぞれの入り口の前に専用のスペースを設けた。パーティションとなる段ボールの内側にはデスクと椅子が備えてあるので、パソコンを持参すればリモートワークがすぎに開始できる。このスリープカプセルの2m2と、収納とデスクと椅子のスペースの1.5m2を合わせると、スフィア基準が推奨する避難所の一人当たりの最低居住空間の3.5m2と合致する。 正面からは1階のカプセルに出入りする 反対側からは2階に階段で上がる

自治体で事前に備蓄しておけば、非常時に体育館や市民会館で組み立てて用いることができる。2階建てのスリープカプセルは、3密を避けながら避難環境の受入人数を増やし、個々のプライバシーを確保する。


バスケットコート(15×28m)に98ユニット設置可能

2021年3月10 – 11日、群馬県沼田市防災ワークショップにて「ダンボールスリープカプセル」および「強化ダンボールシェルター」を展示した。コロナ禍の避難環境を踏まえて学生と参加者が組み立て、災害時を想定した宿泊体験を行った。

製品データ
スリープカプセル(60kg)
・外寸:w/d/h=2300/1120/1230、内寸:w/d/h=2230/1050/1020
専用スペース:仕切り壁+デスク+椅子+階段(14kg)
・外寸:w/d/h=2300/800/1400
構造
天井カバー:高密度ポリエチレン樹脂特殊成 型+スライドロックレバー
床(パレット):高密度ポリエチレン樹脂特殊 成型+スライドロックレバー
壁(スリーブ):強化ダンボール(AAA フルー ト構造のトライウォール・パック)。安価で制 作が容易。傷んだら簡単に交換可能。
強度
耐圧強度・耐久性・耐衝撃性に優れ、積層す る場合の耐荷重は 600kg。トライウォール・ パックの強度は、米国連邦規格 PPP-B- 640d、米国材料試験協会 ASTM D5168、 米国鉄道規格 Rule41、米国自動車輸送規 格Item222、英国防衛規格 81-107、ドイツ 規格、中国国家標準 GB/T16718 など、世 界各国の政府関係規格に適合する。
組み立て
一人で数分の作業時間で組み立て可能。床 と壁はスライドロックで固定されるため、テー プや釘は不要。
収納
壁を折り畳み、床と積み重ねると約 1/4 のサ イズになる。
リサイクル
床は高密度ポリエチレン製、壁は強化ダン ボール製。段ボールは資源ゴミとして廃棄し、 再生される。

製品と販売に関するお問い合わせ
コトブキシ―ティング株式会社 スリープカプセルビジネスユニット
TEL:03-5280-5606
https://www.kotobuki-seating.co.jp

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